消費者金融会社の中で
中堅ともいえる規模を誇っていた
アエル株式会社が2008年3月24日、
東京地裁に民事再生法の
適用の申請を行い、
即日に保全命令を受けました。
負債総額は約231億円です。
アエルは、多くの消費者金融会社のうち、
業界で13位の立場でした。
1969年6月に設立、40年近くも
消費者金融事業を行ってきたのですが、
貸金業法改正や過払い金
返還請求の増加が高額にのぼり、
これらが経営を悪化させる
要因になったと言われています。
◆アエルから借りていた人はどうなる?
個人的には、アエルが
民事再生になろうが倒産しようが、
私には関係ないことです。
借りてなかったから。
でも、アエルで借りていた人は?
すぐに過払い金の返還請求をしないと、
返還するチャンスを逃してしまう
というわけで。。
アエルが民事再生法の適用申請を行なったことで、
「アエルへの過払い金が返還されなくなる」
という可能性があるんです。
アエルから借り入れを行っている、
もしくは過去に利用していた人で、
過払い金返還請求を行っていなかった、
もしくは知らなかったという方は
多数いるのではないかと言われています。
ここで問題になるのが、アエルと同様、
2007年9月に民事再生法を申請した
「クレディア」
という消費者金融会社の事例。
クレディアが民事再生した際、
過払い金の返還義務がなくなる
という判決が出たんです。
つまり、クレディアから借りていた人で、
過払いがあった場合、
その過払い金は返ってこない
ということになります。
※クレディアもアエル同様、
中堅規模の消費者金融会社でしたから
過払い金は数億とも数十億とも言われています。
それが、全てチャラになってしまったわけです。
アエルから借りている、
もしくは以前借りていた人にとっては、
他人事ではないはずです。
※アエルは既に貸金業を
営んでいませんので、
今後他の貸金業者が同じような事態に陥らないとも
限りません。
武富士もそうですしね。
過払いに限らず債務整理含めて、
いま借りている業者が突然
民事再生等を行う可能性がある
ということは覚えておきましょう。
そうなると?
過払いはすぐにやっておいたほうがいい!
という気持ちになるはずですからね。
※2008年に書いた記事なので
情報が古いというか、今とは
だいぶ違っている部分もあります。